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新年のごあいさつ

新年あけましておめでとうございます。

長らく更新しておらず、読者の方には申し訳ありません。
昨年の後半にとあるベンチャー企業に転職しまして、以降、非常に多忙な状況のためになかなか記事を書いている時間が取れていません。残念ながら今年もハイペースで更新というわけにはいきそうにありませんが、ご承知おきください。

ちなみに、業務改善やデータ分析を専門にするコンサルティングをやっておりますので、興味のある方はお声かけください。
データ分析、財務分析からの各種提言や、ロジ回りやその他オペレーションプロセスの見直しなど行っております。
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台湾の混迷

仕事とプライベートの両方が忙しく、ネタがあっても書く時間がない日々を送ってます。
とりあえず、喫緊の重要なトピックだけはお伝えしておきます。

知っている人もいるでしょうが、数日前から台湾の内政が深刻な混乱をご迎えています。
支持率1割を切って久しい馬英九政権が、中国とのサービス貿易協定のGOサインを強行したことに対して、
台湾の大学生らが危機感を持ち、国会議事堂を実力で占拠してしまったのです。

中国とのサービス貿易協定にどういう問題があるかというと、中国から台湾への企業進出、それに伴う中国人の移住および、(ビザ更新による事実上の)永住を容易にするという内容が含まれているのです。
この内容からすると、現政権は台湾が中国に乗っ取られるのを許容しているとしか見えないですね。

加えて、これが片務的な内容であること。上記の見返りに台湾から中国への投資機会が拡大されるというわけではなく、
台湾からの投資は従来通りの規制の枠を超えることはありません。これでは、台湾市場を中国に一方的に明け渡すことになってしまいます。

更に馬政権は、この重要な内容を十分な審議をすることなしに、というか、完全に不意打ちで可決してしまいました。
つまり、彼らは無能であるというよりは確信犯的に中国にすり寄っているのです。

これらの背景からすると、学生らが切れて強行手段を取るのも無理はないように思います。馬政権は、台湾を売りとばしたといってもよいでしょう。むしろ、学生らが台湾を守ろうという意識を強く持っていることがはっきり示されたのは歓迎されるべきことです。


しかし、同時に今後の台湾政局について見通しが暗くなることも避けられないでしょうし、今後の世界情勢についても新たな課題が持ち上がってきたことにも気づかなければならないでしょう。

馬英九総統は、台湾では非常に嫌われており、「中国の犬」だのなんだのと害虫のごとく罵られています。
しかし、彼は台湾人の民主的な選挙によって選ばれた指導者なのです。たとえ嫌々の選択であったとしても、彼の政治的正当性に疑問はありません。

国民党のライバルたる民進党が、日本でいえば民主党レベルの使えない連中と見なされ(民主化のキープレーヤーであった彼らは、政権党としては有能とはいえず、更に腐敗もしていたのは、台湾政局混迷の最大要因といえるでしょう)、代替案がない状態での政権否定は、今後、台湾をどのような人々が率いていけばよいのかという問いを突きつけるでしょう。そして、その問いに答えられる人材は台湾にはいないのではないでしょうか? (少なくとも今の時点では)

現在の混乱が長期化の様相を見せ始めていることから、馬政権の先行きは非常にシビアな展開が予想されます。
これで彼らは倒れるかもしれません。国民の支持を失った彼が倒れるのはいいとしても、そして再選挙となったときに、きちんと機能する新政権を国民が選ぶことができるのでしょうか。それは非常に疑問です。結局、台湾は財界、権力者層のエゴ(個人的な利益を大局に優先させる傾向、はっきり言えば売国傾向)と、その複雑なアイデンティティゆえに、内部が統合されず、中国の圧力、脅威に対抗するだけのしっかりとした基盤を持てないのではないかと懸念されます。

さて、台湾が混乱し政権が機能しなくなると、中国が軍事的奇襲攻撃をかけてくる可能性を警戒しなくてはなりません。
今回に関しては、領空侵犯、領海侵犯などの「ちょっかい」は十分に予想されますが、これは危機に際して台湾の防衛体制が機能するかどうかをチェックしているわけですね。機能しないなら、奇襲攻撃も有りというわけですが、今回の混乱は突発的に起きたケースであって、中国の陰謀などによって引き起こされたものではありませんから、中国側としても準備不足は否めません。また、島国である台湾への侵攻作戦は現在の中国軍の能力を大きく超えるものですから、あまり
可能性は高くないでしょう。ただし、台湾軍は中国の「ちょっかい」に対して、防衛体制や指揮系統は混乱していないことをはっきり見せなければなりません。


では、世界情勢の新たな課題について。ウクライナと台湾の事例には似ているところがあります。
ヤヌコビッチ前大統領もまた、馬と同様にライバルの失政により、不人気ながらも民主的な選挙によって選ばれた指導者でした。そして、西部ウクライナは親ヨーロッパ、東部ウクライナは親ロシアという彼らのアイデンティティを分断する構造も存在しています。

つまり、親自由主義(A)側、親権威主義(B)側が対立する構造があり、Aの無能さゆえにBがいやいや選択され、選択されたBがここぞとばかりに無茶な政策を通そうとし、A支持層が強行手段でBを排除するという図式です。
日本人には、硬直した自民が人気を失い、代わりに出てきた民主党が基地外そのものであり、危うく国家が滅ぼされるところであったのを考えれば分かりやすいかと思います。日本では民主の排除が比較的早期になされましたが、あと数年間、民主政権が続いていたら、彼らへの実力行使がなされていた可能性は高かったと思います。
幸い日本では政治の立て直しが急速に進んでおり、一抜けを宣言しても良いように思います。逆説的ながら、中国や韓国の「おかげ」といってよいかもしれません。

オバマの無能さにウンザリしているアメリカでも同様ですが、今の世界では民主的方法によって指導者を選ぶことができないほど内政が疲弊している、あるいは混乱している民主国家が先進国レベルですらも見られるようになったということに注目するべきだと考えます。その背景はきちんと研究してみるべきでしょうが、ウクライナや台湾と同様の状況に置かれている国家は、実はウジャウジャあるのではないかと疑うべきです。ウクライナ、台湾という個別事例が示しているのは、大変な混乱期の前触れなのではないでしょうか。




台湾政治の旅

 台湾の政治について、どういう目線で書こうかと迷ったが、最近は台湾旅行に行く人も多いので、
ちょっと変わった観光コースという形で紹介してみようと思う。
 
 まずは、比較的よく知られたツアーに「総統府見学」がある。現役の総統府(大統領府)を簡単に見学できるというお勧めコースだ。事前予約もいらず、料金も無料である。平日の午前中に総統府向かって右奥の裏口に行けば、ガイドが案内してくれる。日本語対応のガイドもいるので、語学力の心配はしなくていいだろう。パスポートはお忘れなく。

sotofu01.jpg

 総統府の中に入れるだけでも行く価値はあるが、内部の展示や説明もなかなか興味深いものが多く、例えば江戸時代、武士の鎧に使われていた鹿革は、台湾からの輸入品であったとか、総統府が日本統治時代に総督府であった頃のエピソード、陳水扁前総統が着ていたスーツは、特殊な防弾繊維の生地で作られていたとか、台湾の一部原住民の話す言葉がフィリピンのとあるエスニックグループの言語と一致したなど、意外と知られていない話を色々と聞くことができる。台湾の基礎知識を一通り持った上で訪問すると、一層楽しめるだろう。


 総統府の向かいにある「二二八和平公園」にも、ぜひ訪れて欲しい。
この名前を聞いて、何の公園なのか分かった人は台湾の政治に一定の知識を持っているといえる。
逆に何のことか見当もつかないという人は、台湾の戦後史の知識が皆無といえ、台湾人が中国に抱く感情も、日本に抱く感情もよくわからないだろう。

228park.jpg


 この公園は「二二八事件」の真相を公開し和解を記念するために作られた。公園内には事件の博物館もある。
二二八事件とは、日本の敗戦後、国民党が中国から進駐してきた頃、台湾人(本省人)と大陸からのニューカマー(外省人)の間に決定的な溝を作ってしまった事件であり、台湾人が国民党による抑圧的な支配に苦しめられる暗黒時代の始まりでもあった。

 事件の細かい経緯はここで書かなくとも広く出回っているが、簡単に要約しておくと国民党の統治への不満を爆発させた台湾人に対し、国民党は武力弾圧を持って臨み、その犠牲者は1万8000人とも2万8000人ともいわれている。また、当時の国民党は台湾人の知識人を狙い撃ちすることで、その抵抗力を奪った。

 数十年後、台湾人は台湾を自らの手に取り戻し民主化を達成するが、それまでこの事件は公式には認められていなかった。そうした施設が、総統府の目の前にあるという事実は重い。ここまで来るために台湾人が多くの犠牲を払った事を知らないと、彼らを理解するのは難しい。人懐っこい、南国特有ののんびりした明るさだけが台湾の全てではない。台湾旅行の常連さんは多いだろうが、たまにはこうした場所へ足を運んでみるのも興味深いものだろう。台湾人が手にした自由の重さを知ったとき、彼らは日本にとって単に仲の良い友人であるだけでなく、尊敬すべきパートナーとなり得ることをきっと分かってもらえると思う。

   

テーマ : 政治・時事問題
ジャンル : 政治・経済

tag : 台湾の民主化

著書の正式発表来ました!




大変お待たせしました。
著書の正式発表ができるようになりましたので、あらためてお知らせします。
『なぜ中国はこんなにも世界で嫌われるのか』 幻冬舎新書

二転三転四転した結果、この題名に決まり、カバーデザインなども完成しました。
最新鋭ねこの本名や経歴、顔も公開情報となりました。

発売日はもう目の前の3/29日!
関東周辺では27日頃から書店に並ぶのではとの事です。価格は税込819円となります。

発売直後にお買い求めいただけると、
管理人が特別喜びます。

みなさま、よろしくお願いします。

ところで、4月からはブログの更新ペースを上げられそうです。
去年後半は、著書の執筆のために更新ペースが落ち、
年が明けてからは、それ以外の仕事が忙しすぎて、更新がままならない状況になっていました。
4月からは、今まで関わっていた仕事(著書のことではない)が一つか二つ、
まとめて解決する見込みのため、自由に使える時間が増えるのではないかと思います。

管理人の名前は、(気に入っているので)従来通り「最新鋭ねこ」のまま、継続していきます。


P.S.
 みなさまのおかげで、なかなか好調な出だしのようです。早速、増刷が決まっています!
読んで気に入ってくれたら、Amazonにレビュー書いてほしいなあ(チラッチラッ
あと、人の顔をネタにするのは止めれww ねこ程度でイケメンなら、妻は絶世の美女だな。

当ブログの本が出ます!!

発表が遅れに遅れましたが、来月、最新鋭ねこの初の著書が発売されます!!
メジャーデビューです!!

気になる題名は、何と『未定ww
実は年末には、原稿をほぼ書き終わっていたんですが、題名もないのに発表してどーするんだという思いがあり、
ダラダラと引き伸ばしてきました。本の題名って、こんなに決めるのが難しいものなのね。

テーマはもちろん、中国解説です。
・中国はなんで嫌われるのか?
 中国嫌いが増える中、どれだけ嫌われてるのか? なんで嫌われてるのかを考えます。

・中国人とは誰のことか?
 むやみやたらとでかくて複雑な中国社会。
 それをどうすれば理解できるかを説明しました。中国社会の仕組みが分かること請け合いです。

・中華思想の正体Ver2.0
 ある意味で当ブログの到達点となった中華思想の正体。
 それを改良したVer.2.0をまとめました。
 マジな話、前からここだけは何としても社会に広くばら撒いて問いたかった。

・これから中国とどう付き合えばいいのか?
 中国人との付き合い方、中国が狙っていること、新たな日中関係とは?
 などなど、この辺はブログでもよく書いてきたね。

などなどなどなどなどなど。

そして・・・

・中国人妻○○のエッセイ付き!
 妻が中国社会について思うことやら、プライベートやら、何やら書いてます。


昨年後半のこと。
ある日、Blogのメールボックスに未読で見落としてるメールを見つける。
問い合わせに回答し忘れてるのがあるじゃん、と思いポチる。
「幻冬舎の○○です。一度会えますか?」的な内容。
ナニコレ? 出版社・・・と見せかけて、共産党?などと半信半疑で品川へお出かけ。

行ってみると、「ブログ見ました。本にまとめませんか?」だって。
・・・いいね、それ。実はブログでは書ききれないこともあるなと思ってた。
今なら時間的にも書ける。というわけで書きました。

結構きつかった。初稿まで2ヶ月もなかったし、論文はともかく本は書いたことない。
でも、他の仕事と並行作業で年末までに一気に書ききった。その翌日、熱出して倒れましたw
俺の脳内コンピュータってスペック低いねww フリーズ&強制シャットダウンですよ。
で、再起動後に台湾旅行ってわけ。

身バレして中国のビザ取れなくなったら、中国の会社どうする? 
→ 詳しくは言えないけど対策した。先手は打った。それに万が一、何かあったら、もう一冊書けるw

俺はともかく、妻の身バレは中国では笑い事では済まない。
→ この書き方なら大丈夫。情報コントロール、マジ大事。

などと、いくつかの懸念事項もあったけど、とりあえず許容範囲だろうと。
そんなわけです。題名と正式な発売日とか決まったら、またお知らせしまーす。


テーマ : 中国
ジャンル : 海外情報

tag : リバタリアン 中国人と付き合う 中国ビジネス 中国政治 チャイナリスク

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