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中国人と裸

数ある日本文化の中でも、相撲はもっとも中国人受けしない文化だ。
興味を引かないどころか、はっきりと嫌われることも多い。
今まで数々の中国人に会ってきたが、相撲に好ましい反応を示した人は2人しかいない。

しかも、その2人は中国人らしくない中国人トップ3の内の2人だった。
(嘘を付かない、物静か、約束を守る、マナーが良いなどの特徴を持っており、
蛇足だが、私はこういう突然変異を「純粋培養種」と名づけている。)
まあ、おそらく中国人の9割以上は相撲が嫌いだと思う。
(むろん相撲を知った場合の話で、その存在を知らない人も多いが)

確かに、すもうは見栄えが良いとは直感的には感じにくいだろう。
しかし、土俵、衣装(まわし、まげなど)、迫力ある立会いなど、
異文化として外国人の目を引くには十分なインパクトを持っている。

すもうが嫌われる最大の要因は、中国人が「裸」を嫌うからというシンプルな理由である。
中国人の文化には、「裸体」を忌避する性質がある。
中国の代表的な美術を思い浮かべて欲しい。
仏像や神像、絵画、いずれにも「裸体」はまず登場しない。

インドやチベットの仏像、神像は躍動感に溢れ、SEXの真っ最中の神さままでいたりする。
しかし、これが中国に入ると躍動感を失い、静かに立っている像ばかりに化ける。
日本の仏像も中国経由で渡来した物が多いため、その特徴を引き継いでいる。
中国は肉体的な特徴をわざわざ消し去る「改良」すら加えたのだ。

欧米圏の肉体美好きは言うに及ばず、インドや日本でも人の身体は美的鑑賞の材料になる。
しかし、中国人にはこれが分からない。身体はあらわになってはいけないのだ。
これは儒教の影響と思われ、民族国家で無い中国では、服装こそが文明度を示す基準となる。
服を脱いでしまっては、単なる蛮族と区別が付かないと考えているのだろう。

基本的に中国には「健全な裸」という概念が存在しない。
裸になることは、そのまま「エロ」に結びついてしまう。
この辺は魯迅もエッセイで指摘したことがあったが、今も当時と大きく変わっていない。
中国人が裸に対して反射的な否定感情を抱く異文化を持っていることは、
もっと一般的に知られても良いと思う。
夏の暑い日なら、さすがに例外扱いになるらしく薄着でもOKだ。
ただ男の場合、やはり裸をきれいに見せるという発想は無く、
突き出た腹をシャツの外に出して歩く者もいる。だらしないだけだな。

肉体の扱いから見た中国文化という視点も非常に面白いと思うのだが、
様々な本で断片的に触れられはしても、まとまった研究にはお目にかかったことが無い。
誰かやってないかなー。心当たりがある人は紹介してください。

   
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テーマ : 中国
ジャンル : 海外情報

tag : 中国社会 中国人らしくない

新しい中国人と古い中国人

うーむ、最近なぜか文章を書こうという気になれない。でも書いてみる。

中国でも世代間のギャップはある。
むしろ日本のそれよりも大きいといってよいだろう。
はるか古代から世界中で見られる「最近の若い者は・・・」という奴だ。
80後、90後などと分けられているが、今回の区分はそれに従っているわけではない。
日本でも数年毎に「氷河期」「ゆとり」などと区分があったりするが、
実際のところ、(外から見た場合には)決定的な違いがあるわけではない。

現代中国の中に存在している古い中国人は、大まかに50歳以上でまとめてよい。
今の日本人の感覚では、70歳くらいからが正真正銘の老人という扱いだと思うが、
中国では50代になると老人扱いされ始めると言ってよい。
働かない人も多く団地の一角や公園で、昼間からマージャンやトランプに興じている。
彼らの情報源は口コミやマスメディアに限定されており、大体において生活や家族以外の事には関心が無い。
すでに社会に背を向けて生きている。無論セカンドライフなどという概念は無い。
そもそも次の人生を始めるほど、金銭的な余裕も精神的活力もない。
(蛇足ながら中国の高齢化問題を見る際は、
「高齢者」を55才以上でカウントするべきだと考えている。
そうすると、高齢化問題は現在の一般的な認識よりも深刻であると見てよい。
日本と同じ65歳以上でのカウントは実態にそぐわない。)

次の世代は30-50歳くらいで、社会の主力を張っている世代だ。
いわば、改革解放後の経済発展を支えてきた仕事熱心な世代だと言えるだろう。
彼らはまだまだ古いしきたりや慣習に縛られており、それに従うのはやむを得ないと割り切っている。
生活や家族を重視するのと同時に、仕事を非常に重要視している。
一部では情報源にインターネットが追加され、海外に知人友人がいることもある。
ある程度は外の状況を理解しており、政府の情報を鵜呑みにしないこともあるが、
自分で何かを考えたりするわけではない。没個性的な量産品のような層だ。
日本で言う団塊の世代が、これに近いのではないかと思う。
遊びも含めて何事も工夫が無く画一化されており、面白みの無い働き蟻というイメージが付きまとう。

最新の世代は10代後半から30歳以下の層だ。
大学卒業の学歴が急激に増え、インターネットにも自然に親しんでいる人が多い。
中国国内では「80後、90後、小皇帝、ニート、蟻族」などと分類されている。
何度も言うようだが中国社会の変化は異常なまでに速く、日本で言うところの10代後半から40代後半くらいまでを一気に押し込んだような層になっている。
この層は特に新しい層だと言ってよく、過去の世代とは大きな差が見られる。
それまでの世代を「面白みの無い従順な人民の群れ」と表現するとしたら、
この層は、「自由に楽しく生き、わがままな甘ったれ」と言えるだろう。
良くも悪くも過去にはいなかった中国人と言えるだろう。
趣味が多様化され、海外の文化に関心を持ち、重労働を嫌う。
その一方で、親から多額の援助を受けるなど自立心に欠けるところが目立つ。
親に経済力が無い場合は、蟻族にまで転落して苦しむ人も多い。

この層に起きた事は、「貧困の未経験(蟻族のみ除く)」と「自由の拡大」である。
いわば中国の成長の果実を受け取った世代なのだ。
そして、どこの国でもそうなのだが「自由」とは、なかなかのクセモノだ。
自立した精神を持たない人々にとって、自由は「重荷」である。
自分で決定しなければならないからだ。彼らは自分で決定などしたくない、
何かに依存し、誰かに決めて欲しいのだ。彼らは自由だと不幸になる。
自立した精神を持つ人々には、自由は「解放」を意味する。
自分を縛り付けているしがらみや規制という鎖を断ち切り、
生き生きと精力的に活動することができる。
結果的に「賢い人はますます賢く、愚かな人はますます愚かになる」という、
世界中のネットユーザーのありようと全く同じ様相を示すことになる。

この世代は、中国では理解不能と叩かれていることが多いが、
(無論、すべての世代は例外なく年寄りから嫌われるものである)
ごく一部に、いやに冷静に正確に中国が置かれている状況を理解している人も出現している。
彼らはブログやツイッターを駆使し、政府のネット規制を破る手段も持っている。
彼らに対して、政府は過剰な締め付けを試みているが、
実際の社会的影響力は小さく大きな潮流にはなっていない。

また、政府への思い入れが急激に希薄になってきている人が多い。
彼らは例外なくネットユーザーであり、政府やメディアが言うことを鼻で笑っている。
だが現実の行動では、非常に計算高く自己の利益を追い求めている。
共産党を疎ましく思っている事は共通しているが、利権のみを目当てに党員を目指す者もいる。
政府を無視したり、政府の裏をかくようなビジネスを始める人も多い。
政府に期待しないし、同時に政府を深刻に憎む事もない。反政府ではなく非政府なのだ。

政府中枢部の連中は、この非政府(政府無視)も反政府であると解釈しているらしく、
彼らを無駄に規制したり、支配下に置こうと焦っている。
放っておいても「しばらくは」無害だと思うのだが、政府の過剰反応が目立つ。
最近の分かりやすい例では「ジャスミン革命」が挙げられる。
以前にも言ったが、中国ではジャスミン革命は「まだ」起きない。
だが、中国政府は必死でまだ出てもいない芽を潰そうと血眼になっている。
そのことは多くの若者から、恐怖や怒りではなく冷笑をもって迎えられている。
新世代中国人が政府を見る目は、あまりにも「冷たい」。

さて、広大で多様な中国の事を語る際にはお約束の断り書きがある。
今回取り上げた区分は、主に沿海部の大都市住人に限定しての話である。
我々外国人と接触が多く、市場としても少しは検討する価値がある場所に住む人々だ。
それ以外の人々(軽く10億人以上)は、一世代くらいのずれがあると思ってよい。
場合によっては、一世紀以上のずれがあり、同じ近現代の人間とは言えない事すらもある。


テーマ : 中国
ジャンル : 海外情報

tag : 中国政治 中国社会

中国人と地震

中国で仕事していたので、更新サボってました。
会社的には一つ大きなハードルを越えたので、もう自営レベルだの零細企業とは言えない。小企業という感じになってきた。


さて本題。
メディアでもある程度は伝えられていたが、中国人が東日本大震災をどのように見ているのか、そのリアルなところををまとめてみよう。

反日ネタを「期待」している人には残念だが、今回の地震に対して一般的に中国人は同情的である。
そもそも海外のことなど分からないという知識水準が底辺層の人は、大して関心が無い。(中国でも)ジジババ、下位労働者層、などはこの層に当たる。

まともに関心を持っている層の人たちが注目しているのは、やはり放射能の問題だ。
皆が皆、東京の空気、水、食物が汚染されているのではないかと考えている。
(文字通りの「東京都」というよりは、東日本南部は全部「東京」だと思ってる)
また、日本政府が情報を隠しており、実態は分からないとも考えている。
大体において健全な認識を保っていると言ってよいだろう。

ちょっと驚かされたのは、中国は国家としては危機管理に敏感な態勢を敷いているのかと思っていたが、
実際には中国側の情報収集能力は、かなり貧弱なものであったという点だ。
現地の報道で中国側の専門家が見通しやコメントを述べたりしているのだが、
その情報が一周遅れというか、アメリカやイギリス等の報道に比べて非常に遅れていた。日本のNHKニュースをリアルタイムで見たり、ネット上で情報収集すらしていないと感じた。
CCTVの取材能力は非常に低い、と言わざるを得ない。
この分だと、国家首脳部に上げられている情報も大したものではなかっただろう。
たぶん、NHKニュースや記者会見のリアルタイム翻訳すら行われていない。

中国では日本政府が原発情報を隠していると批判されている。
私を含めた日本人も同様の認識を持っている人が少なくないが、
その「隠している」のレベルには、かなりの食い違いがあるように思う。
メディアで既出の情報であっても、中国政府が把握していないという可能性は高く、
日本人にとっては「今さら」レベルの情報でも、先方には正式なルートで状況を伝えておいたほうが良いと思う。
「レベル7」宣言にしても、日本のネットユーザーには「やっと認めたか」という受け取られ方をしたと思うが、中国では素直に「た、大変だー!」と驚きをもって受け止めていたりする。
今、そこに驚くなら3週間前に危機感持てよ、と突っ込みたくなったが、
要はこちらが考えているほど、中国(おそらく中枢部も)は情報を持っていないのだ。
中国の日本大使館、領事館は相変わらずの無能を晒しており、
震災後もほとんど何のアクションも起こせずにいるが、やはり彼らは戦力外といわざるを得ない。
まあ邪魔をしないだけいい。連中はおとなしく事務作業だけ処理していればいい。
ただし、役に立たない以上、予算を半分はカットしてもらう必要はあるが。


中国人は、中国の支援が感謝されているかどうかをけっこう気にしていた。
アメリカが非常に大規模な支援をしていることは中国でもよく知られており、
それを微妙な気持ちで見ているという構図がある。
今回、私は感じていることをできるだけ素直に表現するよう勤めたつもりだ。

俺「アメリカの支援がすげえ!!」「台湾の支援にビックリ!!」
中「・・・中国も支援したんだよ?」
俺「うん知ってる。ありがと。(サラッと)」

たぶん、これは多くの日本人の率直な感想ではないだろうか?
案の定、中国人は少々不満そうだったが、こちらの気持ちはよく理解できただろう。


さて、今後の事だが中国人は日本に戻ってくるだろう。(フクシマにはずっと来ないが)
日本離れは一時的な現象に過ぎず、相変わらず海外に行きたい。日本に行きたいという人は多い。
喜ぶ人も顔をしかめる人もいるだろうが、今後の流れはそうなる見込みだ。


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Author:最新鋭ねこ
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