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動き始める中国情勢

続報


毛沢東ファンの皆様の期待を一身に集める周永康ですが、どうも拘束されたようです。
12月頭に情報が出始めてから、今までに拘束を否定する情報はなく、ほぼ確定かと思われます。
どちらが先に仕掛けたのかは、いろいろな見方があるようですが事実上のクーデタですね。

胡錦濤も政権についてから間もなく、当時、上海市トップであった陳良宇にクーデタを仕掛けていますが、それくらいの権力闘争は中国のトップクラスではお約束のようで。

ところで、中国では今年の12月26日が毛沢東の生誕120周年とかで話題になっていまして、そこで毛沢東派が大規模なデモ(この前の反日暴動みたいな)などを仕掛けてくるかもしれないな、などと思っていたのですが、ラスボスの拘束で勝負ありかな。

とりあえず、さらなる情報が出てきたら追いかけますね。

そういえば、中国の広範な範囲で大気汚染が人類生存不可のレベルになってきているようですが、昨日、上海から来られた方に聞いてみたところ、普通の空気がはっきりと匂いを感じるレベルで汚染されているとのこと。
元々、呼吸器系が強くない私が、さっさと上海から逃げ出した賢明でしたねw 
北京は何年も前から毒ガス砂漠ですから今更という感じですが、他の都市部もひどい状態になっています。

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みなさんお気づきのこととは思いますが、中国情勢が動き始めていますね。
失速する経済、改革の動きは全く見られず、テロは相次ぎ、挙句に薄派の新政党結党宣言。
最初からやる気のなさを見せつけていた習体制には荷が重すぎるようです。

テロや暴動の増加は、ある意味予定調和的に当然の流れというもので、それほど驚くことではありません。
一向に進まない改革も新体制発足時点のトップ7の顔ぶれを見た時点で確定事項でした。

驚くべきニュースは、薄派の新政党結党宣言です。
こいつらはどういう連中かというと、毛沢東万歳、くたばれ現体制という人々です。
はっきりいって基地外ですが、重要な点は彼らの思想ではなく「党が割れる」ことそのものにあります。

どんなに腐敗しても共産党体制が倒れることはなさそうでした。
いや、むしろ腐敗しているからこその強みがあるとさえいってよいでしょう。
腐敗することで強くなるというのは、自分も中国の事例を見るまでまったく知らないパターンでした。

しかし、それにはひとつの前提条件があります。「体制内に反逆者が出ないこと」です。
党と軍がひとつにまとまっている限り、何兆円の資産を民間から略奪しようが、何百万人の民衆を殺そうが、中国の体制が崩れることはありません。しかし、党が割れた場合には話が全く変わってきます。その時は対立する勢力間での謀略や暗殺、テロは簡単に用いられる手法になりますし、それが内戦に発展するのはあっという間だと思います。

今回の新党が面白いのは「毛沢東」の看板を掲げていることです。
過去の栄光(妄想)であり、建国の父である毛沢東は、事実上の開発独裁体制に移行している現体制と正面から「正統性」を争うことができる立場にいるので、うっかりすると党を割る事態が起こりかねないのです。
一体、毛沢東時代を懐かしんでいる層がどれほどいるのか。それは党内をどこまで浸食しているのか。
本ブログでは、前回の反日暴動のバックには薄や非主流派がいると分析しましたが、どうやら今回も同じ層ですね。意外とこいつらの勢力は大きいんじゃないかと思えます。

この後の展開を予測するには材料が不足しすぎていますが、周永康を見ていれば自ずとわかるでしょう。薄と仲が良く、中国の石油利権を支配する男。こいつが倒されれば毛沢東派の基地外勢力も終了。しかし、こいつが叩かれなかったり、叩かれても生き残れるようだったら、薄、毛沢東支持派の勢力も生き残るでしょう。
つまり、現体制終了の可能性を本気で再検討しなければならなくなるということです。

さらっと新政党の話をしていますが、人によっては「中国で政党作れるの!?」と驚いているでしょう。
実は中国には建国当時から民主諸党派とかいうお飾りのザコ政党が8つも存在します。
彼らが建設的な役割を果たしたことは一度もありません。60年も飼い殺しに甘んじているゴミです。
そんなわけで、新党は違憲ではありません。
しかし、中国において憲法という規定には特に意味はありません。言論の自由すら憲法上では認められています。
実際は違憲だろうと合憲だろうと、共産党指導部の利益に適うかどうかだけが判断基準です。

今回の新党は利益に適うどころか、指導部にとっては完全に敵となります。
つまり、常識的には認められるわけがない。薄派も周もそれは当然織り込み済みのはずです。
それでもやるということは勝算があるのです。

無期懲役刑が確定した時、薄は笑みを浮かべていました。
私は「ちっ先延ばしか、つまらん展開だな」などと思っていたのですが、むしろ薄は勝ったと認識したのではないでしょうか。「これで再起できるw」と思ったのではないでしょうか。周永康は「薄ほど無茶やっても殺されない。じゃあ、俺なら余裕勝ちじゃんww」と思ったのかもしれません。

習体制は今のところ予想から外れることなく無能であり続けています。
この分だと毛派の大弾圧は難しいでしょう。そもそも毛を掲げられたら共産党に弾圧は難しいのではないか。
党が一致団結して反毛沢東支持派の姿勢を取れるとは考えにくく、「毛支持」と「憲法」の組合せは、現政権に反発を持つ層を引き付ける可能性が十分にある。
今回の新党結成は、一見、ただの基地外の暴走のように見えるかもしれないけど、これは侮れないと思うよ。



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テーマ : 中国問題
ジャンル : 政治・経済

天安門での自爆とウイグル

数日前、帰宅中にニュースサイトを開くと「天安門に車が突入し爆発!」というニュースがいきなり目に飛び込んできて電車内で吹いた。直感的には国内の不満分子の暴発と思え、着々と「北斗の拳化」が進んでるなあという印象。実際、上海市内を含む中国各地で不満が爆発した住民が警察所などに自爆特攻をかけるというニュースはたまにあるので、そのランクアップ・バージョンなのかと思ったのである。

今回はそういうものではなく民族紛争が背景らしいので、とりあえずウイグル問題の簡単な復習から。
ウイグル族と呼ばれているトルコ系のムスリムは、大昔から中国と付いたり離れたりしている。彼らの呼び名では中国の北西部辺境地帯は「東トルキスタン」であり、独立国家として存在した事もある。今後も長いスパンで見れば中国から独立する時期もあるだろう。

同地域は清朝の時代に征服され「新疆」の名で呼ばれた。今でも漢族は東トルキスタンを「新疆」と呼んでいる。「新疆」とは、「新しい辺境地帯」を意味する言葉だ。近代以前の中国には「国境線」という概念がない。領土は征服したりされたりするものであり、一定の範囲を線できちんと区切るというイメージを持たないのである。「新疆」は明確な領土というより、一応支配はしているけれども「緩衝地帯」のようなイメージでとらえられていた。

さて、中華人民共和国が建国されると、「新疆」は征服後のチベット同様に事実上の植民地となり、過剰な人口を抱える漢族の大量入植が行われた。しかし、漢族はウイグル族と相性が悪すぎた。何か政治的な衝突があったからというよりは、彼らは本質的に相容れない性格のようであり、「互いに生理的嫌悪感」を感じて衝突を繰り返しているのである。
ウイグル系の人々は漢族を「中国人」と呼び、自分たちが中国国民であるという意識はほとんど持っていない。一方で漢族の側では、ウイグル系を野獣や未開人とほぼ同一視しているから、100年余りも同一政府の統治下にあったにもかかわらず、彼らの歩み寄りはほとんど進んでいない。

互いにこうした認識であるから、漢族とウイグル系の衝突は頻繁というより日常的であり、かつ激化しやすい。
漢族の武装警察隊は、情勢が荒れるとウイグルの一般民衆(別に武装しているわけではなくても)に平然と「水平射撃(殺す気で撃つってこと)」を行っているし、ウイグルの独立組織の側では漢族の警官隊を攻撃することは「レジスタンス活動」であり、「聖戦」でもある。
 話し合いがうまくいかなかったら時々殴り合いになるというレベルでは全くない。ここ数年間というもの同地域の都市部には武装警察が大量に常駐し、外国人のカメラが向く方向などにピリピリしている状況が続いている。管理人も常々この地域には行っておかなくてはならないと思ってきたのだが、過酷な気候と情勢の悪化に二の足を踏んできたが、やはり中国で相当な無理をしてでも行っておくべきだったと後悔している唯一の地域である。もう難しいかなあ。

 ウイグル族VS漢族という民族紛争は何も目新しいものではなく、社会不安が増大する中国で本拠地である北京のガードが甘かったという意外なまでの杜撰さと無能さ、あるいはウイグル系抵抗勢力の有能さはやや注目に値するものであるかもしれない。
 では、今回の自爆攻撃について、注目に値する点があるとしたら、「家族での自爆」だったらしいという点である。ウイグル系が対漢族、対中国の攻撃を仕掛けることには何の驚きもない。天安門まで侵入に成功したという点では驚くに値するが、それは中国政府の警備体制の甘さが露呈されたこと以上の意味はないように思う。
 自爆攻撃は中東や中央アジア、内戦終結前のスリランカ北部などでムスリムがよく用いていた手法であるが、家族ぐるみで自爆という話は聞いたことがないし、通常の自爆攻撃の論理やトレーニングプログラム(実際に自爆攻撃要員を育成するマニュアルやノウハウは確立されている)からは大きく外れたものである。これは単発のイレギュラーなのか、それとも中国国内のムスリムの間では、イスラム系のテロリズムに新しい潮流が生まれているのだろうか、その点はよく見ておかなければならないと思う。

 今回の攻撃を受けて、中国政府はウイグル弾圧を強化するだろう。このことに疑問の余地はない。
当然のことだが、こうした小さな反乱が戦略レベルでの勝利を生む可能性は皆無である。しかし、小さな反乱であっても、今回のような攻撃の成功(クリティカルヒットといってよいであろう)は「統治コスト」の増大を招く。弾圧するにもコストはかかるし、警備を強化するにもコストはかかる。そうした全く非生産的な事にコストをつぎ込むことで、社会は疲弊し統治能力は低下していく。それが更なる反乱を呼び・・・
このような気の長い盲目的な連鎖効果を狙う戦略は「累積戦略」と呼ばれるが、中国の将来像とはまさに盲目的な累積戦略によってアナーキー化していくだろうと思う。砂の城が風や雨に浸食されていく事をイメージすればよいかもしれない。



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