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中国との軍事衝突第1ラウンド!?

 南シナ海の中国軍による軍事基地建設問題で、なぜか中国軍が異常に強気です。埋立地に砲門の装置(よくわかりませんが)を据え付けたことがアメリカ軍によって確認され、南シナ海のシーレーンが早くも直接的な軍事脅威に晒される状況となっています。 動きの遅いオバマ政権ですら、さすがに今回は繰り返し非難と警告のメッセージを発していますが、中国側は聞き入れる気がないようです。また、自国を大国と表現し、他国には「小国は騒ぐべきではない」などとあからさまな恫喝を行っています。

 今回、中国が強気に出ている背景には習近平の承認があることは確かです。習はケリー国務長官との会見で、「広大な太平洋には中米2大国を受け入れる十分な空間がある」と、これまで呉勝利海軍司令官が述べていた米中による太平洋の分割論に直接言及しましたから、アメリカの覇権を直接崩しにかかっているわけですね。

 実際、アメリカの介入がなければ南シナ海は中国の軍事支配を受けることになる状況であり、逆にアメリカの強硬な対応に晒されれば、今回の軍事的冒険は失敗に終わります。この場合、中国国内の政治情勢が深刻な打撃を受けることが十分に予想されますから、ハイリスクハイリターンな瀬戸際外交に出たといえます。

 これは妙ですね。汚職を口実に反対勢力を黙らせつつある習近平には、ハイリスクな賭けに出る動機があるのでしょうか。AIIBという賭けは国内の経済情勢と、香港モデルで成功したマネーによる進出策の再利用ということで意図が分かるのですが、アメリカとの対立、軍事拠点の確立が失敗した場合の政治的打撃という大変なリスクを負ってまで、なぜ南シナ海で勝負に出たのか。習の立場では、リスクとリターンが全然釣り合っていないんじゃないでしょうか。

1.金あるし大国は何でもできるはずだという、知能水準が疑われる脳筋判断。
 習近平を脳筋と冷やかしてきた私としては、単にまともな判断能力がないというある意味では最も恐ろしい仮説を検証するべきでしょう。埋め立て自体は昨年から行われていたことなので、AIIBとセットで進めれば周辺国を分断できるだろうという楽観的な見通しに基づいているのでしょう。

2.オバマ政権のこれまでの弱腰を見て、今が最大のチャンスと楽観している。
 カーター政権の妥協的態度を甘く見てアフガニスタンへ侵攻したソ連のごとく、弱腰のオバマ政権を甘く見ての強硬策採用という点も捨て置けません。このオバマ政権の失策は1の理由でも、3の理由でも重要な要素となります。

3.海軍による権力闘争の一環。
 海軍が威勢のいい行動に出ている反面、中国国内のメディアは必ずしも全面支持というわけではありません。特にここ数か月は自国の兵器にまだまだ問題があること、海軍が先走り過ぎることに批判的な記事も出ていますから、軍部の意思が統一されているというわけでもないようです。
 そうすると、一貫した国家戦略というよりは海軍主導の強硬案がゴリ押しで進められているという可能性も出てきます。なぜそんなことが必要なのか。今や習近平の粛清は軍部ですら聖域ではなく、陸軍出身の徐才厚のようなスーパーVIPですら攻撃対象となり、陸軍の練度の低さや腐敗は調査対象としてやり玉に挙がっています。
 海軍にはまだ逮捕者が出ていませんが、呉勝利海軍司令員(胡錦濤に任命された)はじめ、海軍司令部は自分たちが粛清されないために軍内部の勢力争いで優位に立ちたいのではないでしょうか。対外紛争で主役となれば、その司令部のトップクラスを粛清することはできませんからね。

 というわけで、海軍には明確な動機が存在します。中国政府がオバマ政権を軽く見ているのも確かです。しかし、習が海軍と同じ言葉(広大な太平洋には中米2大国を受け入れる十分な空間がある)を使って後押ししている背景はいまいち分からないというのが現状です。うまくいったらそれで良し、状況が不透明化して来たら「必殺はしご外し」でも狙っているのでしょうかね。習の意図について心当たりがある方はコメントをぜひよろしくお願いします。

 我が国としては中国という分かりやすい脅威があるうちに、アメリカやオーストラリア、インドや東南アジア各国と防衛協力を進めておくべきですね。また、日本国内にある中国高官らの資産情報をできるだけ調べあげ、習近平政権側の腐敗情報をアメリカやオーストラリアと一緒にどんどん中国国内にリークするべきだと思います。そうして、中国政府内の利権争いのために国際紛争が使われているという宣伝を中国の人民に行い、政府の統治能力に打撃を与えるべきです。中国国内の矛盾は彼らの国の中だけで解決させるべきであり、国際舞台に出てこれないよう国内情勢を悪化させるべきです。軍事的進出の野心が物理的な形になって出てきた以上、もう何の遠慮もいりません。






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テーマ : 中国
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tag : チャイナリスク 中国政治

中国の軍事的海外進出、強化される日米同盟

 ここのところ最も注目されている中国の動向の一つは、早くも混迷に突入し始めたAIIBの先行きもさることながら、南シナ海でのミスチーフ埋立による同海域の進出戦略ですね。当てにならないこけおどしの空母を展開するよりも、南シナ海に航空基地を設けた方が遥かに実効的です。季節によっては台風の影響で稼働率が大きく低下することもあるでしょうが、同基地が完成後J-11(Su-27の劣化版)レベルの戦闘機を一定数配置すれば、東南アジア各国、特にフィリピンには対応することができなくなります。

 また、この地域のシーレーンへの脅威が増すことにもなるため、日本にとっても直接影響のある安全保障上の問題といえます。オバマ政権以来、非常に動き鈍いアメリカが今回は12海里内に艦や航空機を派遣するとも言われていますが、中国側が大きく踏み込んできた現状変更の試みとなっています。

一方で、日米同盟も対中抑止のために大幅なアップグレードを果たしています。安倍さん非常に良い仕事をしてくれました。自由主義国連合による対中抑止は確実に強化されています。法制化はまだとはいえ、対中抑止という点でのガイドラインの見直しは大きく3点に分かれています。

・ 集団的自衛権の行使容認。
 アメリカ軍が攻撃を受けた場合、自衛隊がアメリカ軍を防護することが可能になりました。

・ 離島防衛を想定した自衛隊の権限拡大。
 他国の軍が離島に上陸してきた場合には、警察力ではなく自衛隊がこれを排除できるようになりました。
 また、アメリカ軍がそれに協力することも明記されました。

・ 周辺事態概念の変更。
 日本周辺の事態ではなくても、日本の平和及び安全に重要な影響を与える事態であれば対処できるようになりました。

 これらの改定によって、日本は一応、主体的な対中防衛政策を取れるようになります。やっとここまで来たかという感慨と、ギリギリになるまで現実的な安全保障政策に踏み切れないものなのかという苛立ちを感じます。
むろん、ガイドラインはあくまでもガイドラインです。使用するべき時にはこれを適切に使用し、過剰な海外派兵にうかうかと乗せられないよう、実際の運用を注視していかなければなりません。

 加えて海上自衛隊とフィリピン海軍の共同演習が先週実施され、海上保安庁もベトナムで訓練を行うなど、実質的に東南アジアの防衛力を向上させる取り組みも始まっており、対中抑止の環は着実に強化されています。


もう一つは中国海軍が、初の海外基地を設置する可能性があるというニュースです。場所はジブチ・・・恥ずかしながら、「どこやねん」というのが第一印象。

jibuti.png

で、地図を見てコーヒーを吹きそうになる。紅海の出口、スエズ運河を通る船をすべてマークできる要衝w
っていうか、エチオピア、エリトリアと来たら次はソマリアだと思ってた。もう一か国あったのね。場所が場所だけに非常に不安定な紛争地域、対岸も絶賛内戦中のイエメンがあります。個性的な国が勢ぞろいの面白い地域です。ジブチはソマリア海賊叩きの各国が拠点を構える国とのことで、自衛隊もP3Cを配備するなど初の海外拠点を置いています。

産業もないので経済力は低く、食料も自給できないなど地政学的位置以外には注目すべき点が見られない国です。これでは、中国が海軍基地を作ったところで整備の基盤も何もなく、実質的な運用は現実的ではなさそうです。せいぜい海賊叩きというところでしょう。ちなみに中国はジブチのインフラ整備に数10億ドルもの投資を行っているとのことで、基地を作るために大量の資金投下を行ったことが分かります。ちなみにジブチの数年分のGDPにあたりますw
最初の海外基地をなんとしても欲しがっているということなのでしょうが、コスパ悪すぎる投資に思えます。
これでもしアメリカや旧宗主国フランスの圧力で基地を作れなかったら、すさまじい金額を捨てたことになりますね。

ジブチの基地そのものは特に脅威にはならないでしょうが、これを皮切りにどこに基地を作ろうとするのかは非常に注目されます。中国の軍事的な海外進出が本格化に始まり、中国の脅威に警戒しなければならないところでしょうが、AIIBすらまともに運用できない失速中の中国にできるんでしょうかね。なんかもう抑止準備を進めてるうちに中国の自爆で終わるんじゃないかという楽観論が心をかすめております。油断大敵ですね。


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