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中国人は商売が下手?

中国人はしたたかで商売が上手いというイメージをもたれていることがよくある。
本人たちもそう思っているところがある。
しかし、実は私は中国人が商売上手だとは全く思っていない。
むしろ、日本人の方が商売には向いている人が多いと感じている。むろん個人差はある。

中国では起業、開業する人が引きも切らずに次々と現れる。
独立心旺盛な中国人らしく、恐れを知らずに挑戦している。
しかし、その廃業率、倒産率も常軌を逸しているとしか言いようが無い。
大体3ヶ月以内に3割が消え、1年後には7、8割が淘汰されているという感じだ。
2,3年も経てば、一つの通りの店舗がほとんど丸ごと入れ替わっている。

上海では店舗家賃が非常に高額で設定されている。
東京都内と大差ないか、より高額な家賃が当たり前である。
一人当たりの経済力、域内の経済規模の差を考えると、全く異常な金額設定である。
かくして、大家に高額な家賃を貢ぐ一方で、採算が取れず倒産するケースが非常に多い。
実のところ、私の事業が同業者よりもうまくやれているのは、
この問題を2つの工夫で完全にクリアにしたのが一因だと考えている。
(おそらく同業者の4分の1の家賃しか払っていないと思う)
家賃対策は上海では最優先で考えるべき問題の一つである。

業界的には飲食店、クリーニング店、マッサージ店、コンビニ、携帯電話屋などは比較的生存率が高い。
それ以外は「ほぼ全滅」というのが一般的である。
この状況を日常的に見ている以上、「内需主導の経済成長」などというのが、
単なるブラックジョークに過ぎないと思われるのも当然だ。

何といっても中国人が開業する際の損益計算は余りにもいい加減だ。
金勘定が出来ないのに開業するという人が多い。
ざっと計算しただけでも、商品単価や立地条件などから見て絶対に利益が出ない店はザラにある。
私は店舗や会社を見たら、その損益計算を予想してみるのが一種の習慣みたいになっているのだが、
「朝から晩まで行列が出来ても黒字は難しいだろう店舗」も珍しくない。
また、開店当日に「よくもっても3ヶ月程度で潰れる事が明らか」という物もよくある。
自分自身の資本をつぎ込んでいるとは思えないずさんな見積もりで動いている。
下調べもいい加減で、前の店舗が数ヶ月で潰れているのに、
同じようなコンセプトの店を工夫も無く出店し、同じように潰れるケースも後を絶たない。
さらに売れ行きが悪く、倒産の危機に瀕していても何の努力もしていない所が多い。
ただ座して死を待っているかのように無気力だ。
はっきり言って「バカみたい」な挑み方をしているのである。
たぶん、彼らの判断基準は、
「人が多い、儲かりそうだ、よし開業だ、すぐ潰れちゃった、運が悪かった」
程度のレベルだと思う。

また、いい加減なビジネスになって当然というケースも見られる。
それは「富二代(親が金持ち)」によるビジネスだ。
彼らは資本を親に出してもらっているし、事業に失敗しても親のすねをかじればよい。
かくして、ちゃんと教育を受けているにもかかわらず考え無しのビジネスを始めることが多い。
内装が無駄に豪華で店内がオシャレ、しかし、それ以外には何の魅力も無いというパターンが多い。
彼らのビジネスは赤字であることが明らかでも、比較的長期間、持ちこたえることが多い。
とは言っても一年程度の話なのだが、資本力にじゃっかんの余裕があることが伺える。

さて、こんなレミングを思わせる悲惨な競争に次々と参戦する中国人だが、
この状況で非常に利益が出しやすい業界がある。それは、内装業者である。
中国人は内装に凝るのが好きなので、内装は無駄に豪華であることが多い。
また、そのままで十分使用できる内装(居ぬき)があっても、わざわざ内装をやり直したりする。
おそらくげんかつぎや風水的な意味合いもあるのだろう。
しかし、どうせ数ヶ月で倒産するのだから、内装は見せ掛けだけの手抜きで十分だ。
だから内装業者は非常にもうかるビジネスである。

日本の店舗や企業で、ここまで見てきたようないい加減な計算で勝負している所はさすがに見たことが無い。
資本が足りていないなら足りていないなりに工夫していることが見て取れるし、
一般的に従業員の士気も高く、リソースを常に有効利用しようとしている事に感心する。
また、費用対効果やコンセプトが非常に優れたビジネスも多く見られ、
経営者のビジネスモデル構築能力や社会への貢献度に尊敬の念を抱くこともよくある。
金勘定や経営計画の能力では、日本人の方がはるかに優れている。
まあ、そういうところで日本人が中国人に負けているようでは、
人数が10分の1しかいないのだから勝負にもならないのだが。

さて、広大で多様な中国のお約束で例外もあるということを述べておこう。
浙江省の人と香港人は、他地域の中国人と比べて、圧倒的にビジネス感覚に優れると思う。
ビジネスの成功者が多いことで有名な温州も浙江省である。
ただし、浙江人は不正を犯すことに情熱を燃やすところがあり、付き合うには注意が必要だ。
総合的には香港人がピカイチという印象だ。
さすがに大陸人を見下すだけのことはある。確かに大きな差が有ると思う。


     
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テーマ : 中国
ジャンル : 海外情報

tag : 中国ビジネス 富二代 中国の内需 中国社会

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No title

交渉の経験は多いけど、富を生産するシステムづくりは上手くないのかもしれんね
システムがしっかりしていないから、交渉が日常になってるのかも

No title

あー、そんな感じですね。
中国ではどんなシステムも機能しないので、作ってもあまり意味が無いんですけどね。
明らかに非効率なのですが、中国人にとってはシステムを維持する方が「面倒」に感じるのです。
結果、いつもいつも同じような交渉を繰り返すと。

また、本人たちにとっては交渉は、手段ではなく娯楽だと思います。
交渉そのものが好きなようですよ。

No title

古くは山東商人。近代では安徽商人がいたけど生き残っているのは浙江商人だけですか。
日本の近江商人のように中国のそれぞれの商人がなぜ栄えたかについての文献があれば
読んでみたいですね。あと商売がうまい中国人のイメージは客家人がつけたものだと個人的に思っています。

No title

上海周辺では、いまや安徽人は愚かの代名詞状態ですよ。
盗品をチマチマ売りさばいたり、労働力を提供したり、女は夜の世界に入ったり、
そういうイメージが強いですね。頭を使うイメージは無いです。

山東も商人的イメージはあまり無いですね。
山東の知り合いは少ないので、なんとも言えませんが素朴な印象です。

華僑として各国に進出した客家は確かに、政治でも商業でも優れていますね。
彼らがイメージを広めたのだとしたら納得です。

ちなみに、一般の漢民族にとって、客家は「香港人」と同じように、
漢族ではあるけど、少し距離がある人々と見ているようです。
そもそも「客家って何?」という中国人もウジャウジャいます。
むしろ何で知らんのだ???
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