スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

腐敗と信用と

中国の社会が伝統的に腐敗していることはよく知られている。
しかし、信用ベースで成り立っている小さな世界がある事、
そして、それが意外なジャンルであることは知られていない。
今回は腐敗系の面白ネタと、小さな信用社会を紹介しよう。

中国では権力の私的乱用に罪の意識を感じる人が少ない。
腐敗を腐敗であると自覚している人は少数派だ。前近代の社会とはそんなものかもしれない。
そして、腐敗に「限度」というものがないのも特徴だ。
バレないようにしようという意識が見られないことも多い。
中国人にとっては腐敗も犯罪もビジネスも、同じ金儲けにすぎないのだ。

1.メディアの腐敗
 メディアは情報という権力を操る業界であるから、腐敗は発生しやすい。
 中国のメディアはもちろん政府の統制を受けているのだが、それ以前に腐敗もひどい。
 地方である事件が起きたことを記者が聞きつけたとき、その記者はどうするのか?
 報道・・・はしない。事件の当事者が金持ちだったら、金をたかりに行くのだ。
 「報道されたくなかったら金くれ」と。これが中国の記者の収入源だ。
 時には何十社もの記者が列を作って並び、口止め料を受け取って帰ることもある。
 また、調子に乗ってたかり過ぎ、チンピラを雇われてリンチされ、埋められることもある。
   
 記者の3割以上は、そういう「ベンチャービジネス」をやっていると思われる。
 モラルはともかく、それなりの能力がないとやっていけないだろう。
 残りの6割以上はサラリーマンをやっている。
 何も考えずに紙面を文字で埋めるだけの作業に従事している人々だ。真面目だが何の取り柄もない。
 残りの数%がジャーナリストである。
 報道規制や腐敗の誘惑と闘いながら取材をし、報道の有りようを探り、規制をかいくぐろうとする。

 ジャーナリストは外国人記者の知り合いも多いため、
 日本や海外のメディアでも、彼らの活躍は好意から大きめに取り上げられる事がある。
 
 ちなみに、日本の大手メディアの記者だと80%以上は紙面埋めのサラリーマンという印象だ。
 サラリーマンとしては使えるのだろうが、ジャーナリストとしての価値は全くない。
 それ以外に、自分の思想的偏見を広めるためにメディアを使っている人や、
 中国人並に金のために情報操作をすることをためらわない連中がいる。

2.慈善事業
 最近、中国で面白い話題を提供しているのが中国赤十字だ。
 アグネス団体の25%搾取など、中国赤十字の腐敗の前ではミドリムシ程度の存在感しかない。
 中国赤十字の搾取率は、推定で95%以上wwwww
 中国赤十字への寄付金は、そっくりそのまま幹部の娯楽に使われているようだ。
 最も酷いのは、ある医療機器を地方へと寄付するプロジェクト。
 プロジェクトの予算は650万元だったが、その機械の市場価格は12万元である。
 
 この中国らしいネタは、とあるバカ女アイドルの自慢話から暴露された。
 彼女のパパは赤十字の幹部であり、彼から多額の支援を受けているという自慢だ。
 これに中国のネットユーザーが切れ、さまざまな情報が調べられ暴露されたのだ。
 おかげで、赤十字をはじめとする中国の慈善団体への寄付は、この数カ月でほぼゼロとなり、
 今後、中国から慈善団体が消え去ることになりそうだ。
 中国人にふさわしい社会へと、中国はまた一歩近づいたと言える。
先読み能力に欠ける中国人にしては、珍しくこの事態を懸念する人もおり、
 次に中国で大災害が起きたら、誰も被災者を助ける手段を持たなくなってしまうと危惧している。

3.腐敗に限度は無い。
 中国人の腐敗に限度という言葉は無い。
 10億円どころか、100億、1000億、1兆という額を目指して腐敗を拡大する。
 そんな額をどうするのかは分からなくても、金はいくらでもあればあるだけ良いというのが
 一般的な中国人の考え方だ。
 金に対する感覚そのものが、日本人とは大きく違っていることが見て取れる。
 人生のスコアそのものと解釈しているのかもしれない。
 

次は少し変わった話。中国で最も信用を重視するビジネスとは何だろうか。
それは、地下銀行である。日本では地下銀行というものに悪いイメージが大きいだろうが、
私はほとんどの地下銀行は、正当な民間ビジネスの一形態だと考えている。
彼らの業務内容は、外貨の両替、資本の融資、送金業務がメインである。
通常の銀行と変わらない。では、なぜ地下銀行を利用するのか。
それは手数料がけた違いに安いからである。市中の銀行より良心的である。
いつも同じ業者と外貨の両替取引をするとき、彼らはこちらの渡したお金を数えない。
私は毎回その場で数え、偽札が含まれていないかもチェックするが。
だが、もし私が不正を犯したならば、彼らは決して容赦をしないだろう。
そして、私も彼らが不正を犯したなら、二度と彼らと取引をすることはあるまい。
互いにフェアにふるまうこと。それだけが我々の間にあるルールである。
接待、人間関係、そんな雑音が入る余地がなく、互いの信用だけが重視される関係。
これこそ最も健全な社会関係である。

これに比べれば、政府による規制だとか、保護だとか、認可だとかいうものは、
「上等な料理にハチミツをぶちまけるが如き思想ッ!!」と言えよう。

日本でも中国系や東南アジア系などの地下銀行がしばしば摘発されているが、彼は「悪」なのだろうか。
自分が働いて稼いだ金を自分や身内の口座に送金することが非難に値することだろうか?
彼らが悔いるとすれば、それは「政府の認可を受けた銀行に高い手数料を払わない仕組みを作ったこと」である。
彼らは消費者のニーズに応えているだけである。
警察が彼らを取り締まるのは良い。法治国家では違法か合法かで司法、行政が動くのであり、
彼らは、何が悪なのか、何がフェアなビジネスかを判断する必要はない。
しかし同時に、取り締まられる側は社会に対してやましいことをしていないのならば、
そのことを何ら恥じたり、悔いる必要はないのである。

例えば関東に住む人で、今後、可能であれば東電から電力を購入したくない人は多いだろう。
仮に「地下電力会社」「地下送電会社」が存在したら、それを利用するのに問題を感じるだろうか?
おそらく何らの後ろめたさも感じないだろう。
電力会社や銀行が独占的な地位を持っているのは、単に連中が権力サイドと親和性が高いからにすぎない。
それは、市場経済、健全な社会関係の中では、まったく正当な理由とはならないのである。

独裁権力の圧政を経験した社会は、権力と正当性は全くの別物であることを自然と学びとる。
日本人は「不幸にも」深刻な圧政を経験したことがないため、お上とやらに従うことと、良いことを明確に区別できない。
このことは日本人から自律性を奪う大きな要因ではないかと懸念している。
願わくば、民主党が消え去る前に、政府とはしばしば「悪」であることを明確に示してもらいたいと思う。
それによって、日本人はよりリバタリアンな社会へと向かう新たな目標を見出すことができるだろう。
リバタリアンな社会は、醜い権力者たちにうんざりするところから始まるのである。
日本人は、「政治家よ立派であれ」という現実離れした願望から、
「そもそも政治家など(ほとんど)不要である」という現実へと認識を修正するべきだ。




スポンサーサイト

テーマ : 中国
ジャンル : 海外情報

tag : チャイナリスク 中国社会 リバタリアン 中国の腐敗

コメントの投稿

非公開コメント

No title

感想のリバタリアンって何?の項目は素晴らしい、ポチっと押すまえにwikiでしらべてきました
日本から自律性が失われ(え?割と最初からないのでは?)久しいかもしれませんがどれだけの人が自律性をもって生きていけるか疑わしいです
政府も東電も腹立たしいことこの上ないですがだからといって自分自身はもっと無能だしね
日本は暴動が起きないといわれているが暴動おこして事態が好転するというなら私はためらいなく自身の手でやっている
結局はアホだアホだとののしっている政治家に対してそれよりダメな自分ができる事は良く考えて調べて一票いれるくらい
 
それと元のページの更新通知に9/3のblogがありませんでしたよー

No title

すいません。忙しくて遅くなりました。
おっしゃる通り、日本人にお上からの自立性が欠けているのは、
昨日今日に始まったものではないですね。

元ページ、あとで更新しておきます。
プロフィール

最新鋭ねこ

Author:最新鋭ねこ
パンダでも分かる!中国政治ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。