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親日と反日と

日本人は他国が「親日」か「反日」かという事に非常に敏感になってきていると感じる。
ちょっと気になるのは、「親日」というと、日本を全肯定しているかのように錯覚している人がいる事だ。
また、少しでも批判的な事を言われると余裕なく必死で反論せずにはおれない人もいる。
個人間であれ、国家間であれ、全肯定や全否定の極端な関係というのは、あまりまともな関係ではないと思う。良い事であれ、悪い事であれ、意見や嗜好が合わなくても、そんなに気にする必要があるとは思えない。合意が無くても共存は可能だし、仲が悪くてもそれなりの関係は構築できる。良い事でも悪い事でも説明はするべきだが、その結果理解されなくても、それは別に問題では無いし、へそを曲げる必要もない。

 さて、近年、親日国として日本でメジャーな地位を確立することに成功した台湾。
自分が台湾研究を専門でやっていた頃(10年近く前かな)の周囲の関心の低さを思えば、日台関係は民間レベルでは劇的に好転してきており、とても喜ばしく感じる。ただ、一部の「にわか台湾ファン」に物申したい。
台湾が日本を全肯定していると思ったら、それは幻想である。特に歴史問題について、台湾人は日本の台湾統治を全て認めているわけではない。台湾人は是々非々の観点で日本統治時代を見ている。これはまともな視点である。特アや国内の反日サヨク(本来の「左翼」に反自国という意味は含まれていない)によって、口を開けば日本を責めるという異常な歴史観に晒され続けてきた日本人は、肯定的な事「も」言う台湾の歴史観に触れた時、それをおかしな形で理解しようとしている(人がいる)。

 これまでの自虐史観と対立する証言やデータが出て来た時に、「特アやサヨクの言ってきた事は全て嘘だった。」(実際、嘘や根拠に乏しい主張が多い事は私も否定しない)と逆ベクトルが急速に伸び、遂には「日本の統治は素晴らしいものだった。」とか「戦前の日本は立派だった。」と、全否定から全肯定へと極端なシフトをしてしまう人がいる。複数の社会が長期に関わり合う歴史は、単に「酷かった」とか「素晴らしかった」とか、そんな単純な言葉で語れる物では無い。

 例えば台湾研究に際して、台湾人(老人が多かったが)の話を聞いたり、資料を集めて読み解いたりするわけだが、「(日本統治時代に)日本は差別をしなかった」と証言した台湾人は、文字通り一人もいなかった。むしろ、差別に関しては必ず触れられる「お約束」であった。(進学の際、日本人と台湾人とでは、成績の悪い日本人学生は、成績優秀な台湾人学生よりもはっきりと優位に扱われていた、など。)しかし、彼らの記憶に残ったのは「差別」だけではない。伝染病の予防、清潔になった街、産業の発達、インフラの整備、個人的に仲良くした日本人、なども同じく記憶に残っているのである。良い事ばかりではないし、悪い事ばかりでもない。言ってみれば当たり前なのだが、その当たり前を忘れてはいけない。

 韓国は悪い事だけを覚えている。良かった(であろう)事も悪く解釈する。彼らはビョーキである。たぶん治らないし、関わり合うだけ時間の無駄かもしれない。中国にとって歴史とは政治である。事実関係などどうでもいい。ビョーキと言うよりは、文化・伝統として歴史(だけではないが)の事実関係を無視してしまうので、事実関係や科学的検証を重視する現代人には共通の言葉を見つけるのが難しい。「日本全肯定」派の誤りは、韓国や中国、国内の反日サヨクと釣り合いを取ろうとしてしまった事だ。「まとも」でない人と釣り合いを取ろうとすると、まともでは無い所に均衡点が生じてしまう。全否定を相殺するには全肯定を持ち出すしかない。これもビョーキである。ビョーキAをビョーキBで打ち消すべきではない。事実関係に反する歴史を否定するのは良かったが、それに対抗しようとするのは誤りである。
 歴史を語ろうとする時に、「ビョーキの人の意見を(肯定でも否定でも)持ち出して語ろうとする」とき、その言説は既に感染しているのだ。例えば「韓国(や反日サヨク)は〇〇だと言うが、本当は・・・」という言い方は、既に感染済みである事を示している。 実際の歴史は、ビョーキや政治の「反対側」に存在するのではなく、ビョーキや政治とは「無関係」の位置に存在する。無関係の位置を指し示すのに、ビョーキの言説を基点にする必要はないはずだ。

 台湾がまともなのは、彼らが親日だからではなく、是々非々で対話ができる相手だからだ。
もし嫌な目にあわされても盲目的に親日な国や人々なら、それは「奴隷根性」として蔑まれるべきであって、対等の友人関係など築ける相手では無い。その点でも日本にとって台湾の存在は幸運であった。彼らの存在は、現代的な意味での「歴史」を知る上で貴重なパートナーになってくれるだろう。

 今回は「韓国」「中国」「台湾」など、全体を一括りにする表現を多用したが、むろん各国にまともな個人もいれば、イカれた人もいる。何度も書いてきたお約束の断り書きだが、文章のテンポが悪くなるので最後にまとめて断っておく事にする。また、あえて単語はここまで出さなかったが、今回の話はお分かりのように「ネトウヨ」に対して言っているのである。自分もネトウヨ呼ばわりされた事もあれば、逆に売国奴と言われた事もあるので、これらの用語が定義の無い適当なレッテル貼りにすぎない事は承知しているが、重症患者の人は、そろそろ自分たちの状況を自覚した方が良い。あなたたちが忌み嫌っている連中と同タイプの病原菌に感染してしまっていると。




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テーマ : それでいいのか日本国民
ジャンル : 政治・経済

tag : 親日 反日 自虐史観 反日サヨク

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No title

おいらもネトウヨですがそんな傾向ありますねw。ついつい「この国は反日~」とかゆう色眼鏡で見る事割合あります。初めはそんな人多いの?とか反論の文書書こうとしたのですが「いや、まてよw」と。管理人さんが当たり前の事を
書いておられるのですがなんでも極論で考えて世の中を見てしまう事がありがちなので自省が必要だと感じました。台湾の事ですが国民党が中国大陸で勝利して共産党が全滅してたら今頃「日本人の犬野郎!」とかいってたかもw

No title

いやはや、まったく正論だと思います
歴史問題に限らず、常に是々非々の観点をもつよう心掛けるべきですね

No title

その反日というかビョーキの国相手に外交をしなければいけないわけでして
こればっかりは今までの日本が外交という舞台で怠けていたツケなんでしょうね
猫さん曰く中国の外交は非常に強いという話ですし

No title

最近気になっていたことに触れていただけてよかったです。

No title

帰宅前に。

>>猫大好きさん
実数や割合が把握できる性質の物では無いので、あえて「多い」とは書きませんでした。特アやサヨクに反論したいあまり極論に走るっていうケースが眼についてまして、挑発的な事を書いてみました。
台湾の日本観を語る際に、国民党のやらかした事は避けて通れないのですが、話が複雑になるので今回はバッサリと切ってます。犬呼ばわりは大いにあり得ますね。

>>不毛党さん
本当、何も大した事は書いてないです。異文化を持つ百万単位の人間が何十年も一緒に社会でやっていく。色々あって当たり前なんです。絶対悪でも無ければ理想郷であるわけもない。過去の評価ではなく、過去の理解に努めるというスタンスが重要だと思います。

>>正宗さん
まさに外交、政治のツケです。
握手して酒飲んでヘラヘラ笑って帰ってくるだけの簡単なお仕事、ではないはずなんですけどね。中国の外交については以前の理解は過大評価だったと考え直しています。

チベット人を融和策で騙してジワジワ浸食し、最後は一気に軍事力で制圧する。1950年ごろの中国の外交力は、今よりずっと高かったです。今は明らかに劣化してます。だから周りが敵だらけになる。

No title

一方の正論ではなかろうかと思います。
興味津々で拝読いたしました。

しかし私の意見として思うのは、韓国の半日宣伝の徹底ぶりに危機感をもって、まともな対話を諦めた先に被蹂躙の怖れを抱いているのが、昨今の「ネトウヨ」諸氏のカラーではありますまいか。

それゆえ反動から病気Bに至り、ショック療法よろしくAを倒そうという行動じたいは、私はよく理解できるところであります。
ご存知の通り、抗がん剤は反作用があります。単体で見たとき人の健康に利するものではありません。病気Bを抗がん剤と見立て、病気Aが風邪や胸焼けならBの投与は見当違いも甚だしい処ですが、癌であるならば劇薬も必要という感覚ではありますまいか。

韓国の反日活動の有害性をどのように定義するかが「ネトウヨ」諸氏への評価の分かれ目ではと愚考する次第です。

記事を拝見するに、本記事執筆者様の韓国へのお考えは、「馬の耳になんとやら」といった雰囲気が感じられましたが、私は韓国に対し、放置しておくと或いは日本の尊厳を死に至らしめかねぬ癌のような病原体の性質を持ってはいまいかと、危機感を抱いている一人です。インターネット右翼というほどには洗練されておりませんが、今更のようにコンピューターに触れ、こんにち愛国論の高まりや、本記事のごとく志ある発言が多くあることを知りました。

もちろん韓国にも尊敬できる賢人はありますし、日本軍政を全肯定する気もありませんが、かといって是々非々の話での対応に終始すると、韓国から日本以外への是非非々の話がやがて歴史を知らない世代を侵食していきませんか。
米国の慰安婦像のような実際例も現れてはおりませんか。

こんにち、日本が「是」の部分を強く発信するのは重要なことです。非を是にしろとは言いませんが、是の話をするときに非を持ち出すと、そこに付け込むのが韓国であることを、日本は学んだはずです。
日本は戦後にもう十分すぎるほど反省しました。自ら是非非々で生きてきたのです。是非非々からの脱出は況や、そろそろ「是々を以って非々封ず」で多少押していっても、さほど大きな罪にはなるまいと思っております。

ささやかながら、私個人としましては、ネトウヨ諸氏にエールを送りたい。

長々駄文の感想、失敬いたしました。

No title

>偶々拝見さん
コメントありがとうございます。
こちらも少々コメント返させていただきます。

・対象を韓国だけに限っているのは何故ですか?
 自分から見ると、国内の反日サヨクの有害性は韓国のそれを遥かに上回っていると思います。最近の韓国は、日本に対する嫌がらせなら何でもやるという行動原理を持っているようなので、(日本海表記、北方領土の開発参画、アメリカなど第三国でのネガティブキャンペーンなど)相当に病状は悪化していると思います。しかし、例えば日教組のように国内で反日情報を日本人の子供に擦りこもうとする行為に比べれば、まだ程度の低い問題かと認識しています。

・政治と学問の違いについて。
 政治的に韓国などに対抗するため、ネット右翼という劇薬を用いるというのは一つの処方箋ではあるでしょう。しかし、仮にそのレベルで勝利してネット右翼歴史観を打ち立てたとして、その後どうするのでしょうか。今度はビョーキBを駆除する作業が始まるだけではないでしょうか。
 政治的に韓国(だけでいいのですか?)を打倒したいのであれば、相手の用意した歴史という土俵に上がる必要は全く無く、竹島占領に伴う日本人拉致と虐殺、朝鮮戦争中の済州島における自国民の大量虐殺、ベトナム戦争時の戦争犯罪、サッカーWCにおける他国への極めて無礼な態度など、データや証拠付きで彼らの地位を低下させる材料はいくらでもあるのですから、それを世界中にガンガンばら撒く方が、遥かに有効です。既にイメージが最悪に低下している北朝鮮と、意図的にイメージを混同させるのも、韓国に縁が薄い国では有効でしょう。歴史問題で張り合って守勢に回る必要は無いです。攻勢に出る材料は十分すぎるほどそろっています。(ネトウヨの皆さん、やってみたらどうですか?歴史論争では無く政治闘争という位置づけなら、自分は全く反対しませんよ。参加もしないと思いますが。)

 まとめると、政治上の勝ち負けが問題なら、歴史問題で言い合いをする必要は無く、積極的に攻勢に出るべきですし、実際の歴史を知ることに興味があるなら、尚更ビョーキAを相手にする必要は無いです。自分は後者です。

No title

返信有難うございます。

私がつい韓国に拘り対象を絞っておりますのは、私の母方の両親が朝鮮からの引揚者である故です。ご理解を頂戴できますと救われます。
無論北も憎しです。が、誤解を恐れず云えば、彼らは韓国に比べ、分を弁えておるように感じられます。まだくみしやすい相手かと認識しております。

身中の虫の話がございますが、それについての私見では、GHQの呪縛はすでに綻びが見られるように感じております。
個人的に、実は昨今の右翼左翼という表現に多少違和感を覚えますが、ともあれ虫の多くはGHQと在日朝鮮人に影響を受けた方々でありましょう。愛国気運の高まりとともに、ご指摘のような亡国論者の蠢動は力を失っていくものと、楽観視しております。
これは私が楽天的かもしれません。今回、自問の機会を戴きました。

病気Bの治療が必要な時代は、健全ではないかもしれません。しかしいまは、それを望んで止みません。そのとき日本はナチスドイツのような道を辿るかと訊かれれば、私は、否と信じております。

最後の政治と歴史の違いのご指摘について、お話の通りかと思います。

先のコメントで伝えきれず失礼致しましたが、私に関しましては、政治や歴史の土俵に上がって彼らとそれぞれの対話をするよりは、対外的な広報活動で「是」を強く発信するのが大事ではないかという考えです。直接対話による関係好転は、今のところ、諦めたほうが良かろうと考えております。
彼らは虚栄心が強く卑屈なところがありますので、是の広報を世界の列強がこれまでに増して受け止め、彼らの半日策動が期待されるほどの効果をあげないと悟ったとき、日本への態度にも変化が見られることでしょう。そのように、思っております。

長々と失礼致しました。
今後もご活躍をなさってください。
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Author:最新鋭ねこ
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