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尖閣諸島、これからどうする

尖閣諸島の領有権をめぐる日中台の争いは、これからどうなっていくのか。
これまでの経緯と今後の展開を考えてみたい。久々に時事に合わせたトピックだな。

 経緯は関心がある人なら大体知っていると思うのでサラッと。1895年、日本が清国等の統治が及んでいない事を確認し、日本国の領土に組み込んだ。この時、清国はノークレームで受け入れる。その後、日本の鰹節工場が運営されていたりと実効支配の実績は着々と積み重ねられ、太平洋戦争終結後、沖縄の一部としてアメリカの統治下に入る。この時も中華民国はノークレーム。1968年の海底調査により、大規模な油田が存在する事が指摘されると、1971年から中国、台湾は領有権の主張を始めた。法的にも過去の経緯からしても日本の尖閣諸島領有の正当性は揺らぐものではない。

 とはいえ、もう中国の性質をある程度理解している人にとっては、「正当性」なるものが中国人に通用する論理でない事は自明であろう。パワーと利益誘導、そして個人的関係以外の論理は、中国では通用しない。条約も約束も正当性も公平さもただの飾りに過ぎない。正当性については、日本国内と第三国に訴える際には有効であるが、それを中国に向けて叫んでも何か事態が動くわけではない。この前提に立って尖閣諸島の問題を考える必要がある。

中国が尖閣諸島を欲する理由
・石油が欲しいから。
 これが最大の理由だ。中国はいくら資源があっても足りるという事が無い。どれだけの資源を確保できるかは、中国がどれだけ発展できるかを左右する。いわば飢えた人が食べ物を必死で確保するのに似ており、日本に比べてより本気になるのは当然だろう。よって、島そのものを確保する重要性は言うまでも無く、周辺の資源が重要な対象になっている事を意識しなければならない。

・第一列島線を確保するため。
 次に軍事的理由が挙げられる。中国の軍事戦略では台湾侵攻作戦を行う時にアメリカ海軍を入れてはならないラインを設定している。これが第一列島線と呼ばれるものであり、尖閣諸島や沖縄本島はこれに組み込まれているのだ。尖閣諸島を手に入れたら、次はただちに沖縄領有を目指す主張を始めてくる。これは予想というより論理的帰結として当然のことだ。尖閣でストップしたら、中国の第一列島線確保という正式な戦略目標が達成されないのだから。なお、中国軍は2010年までに第一列島線を確保するタイムスケジュールを持っていたから、現在はだいぶ遅れている事になる(本来なら沖縄を日本から切り離す段階までは、すでに終わっていなければならない。民主党の一部が沖縄の一国二制度によって中国の工作活動に加担しようとしていたが、現実のものにはならなかった。)。それゆえに尖閣領有を急がなければならないと考えているのだろう。危機感を持つ日本人は、「このままではいずれ尖閣を取られてしまう」と思っているが、中国側の認識では「やっべー、もうとっくに自国領にしておかないといけないはずのに、まだ取れてないや。急がないと。」という感じだ。日本人は実にのんきだ。

 この中国側のスケジュールの遅れは、第一に海軍力の強化が遅れている事にある。日本のバックには、むろんアメリカの軍事力があるが、海軍力や空軍力の優劣でいうなら自衛隊単独でも東シナ海でなら優勢を保つ事は可能だと思う。中国側が単なる力押しで尖閣を獲る事が困難な以上、以前から言われている通り漁民の遭難を装って工作員を上陸させ、その保護を名目に中国軍が上陸作戦を行うという奇襲的な手段をとる可能性が高いのだが、日本側でも現場レベルではすでに離島奪還作戦の演習が行われており、中国側はすでに手詰まりなので焦りがあるのだと自分は考えている。


見ての通り、中国の奇襲作戦は既に想定済みで現場レベルでの対処法も具体的に確立されているようだ。
LCAC(もちろん自衛隊にも配備されている。311の救援活動でも活躍していた。)マンセー。
これからはyoutubeも記事に取り入れていこうかな。

新しい動き。石原プラン。
次に石原都知事が音頭を取っている尖閣買取り計画について、結果的に吉と出るか凶と出るかはまだはっきりしないが、試みとしては良い案だと思う。いくつかポイントを挙げてみると、

1.買取り資金を寄付で賄う事で国民の意思を印象付ける事ができる。単なる政治的駆け引きでポンポンやり取りできるものではないのだという外交スタンスを確立できる。また、日本国民の防衛意識も向上する。

2.中国が次期指導メンバーやその方針をめぐって権力闘争の混乱期にあるタイミングで仕掛けたため、中国側にとっては非常にウザい時期にやられたと感じている。・・・もっともタイミングという点では民主党政権の時に仕掛けるのは日本にとってもベストとは言えないが、先手を取っただけでも優位に運びやすいだろう。日本人は状況に対応する事を好むが、実は状況は作る側の方が遥かに有利である。受身であるという事は、それだけで不利になると認識してほしい。

3.現在、中国は多くの課題に頭を抱えている。失速しているだけでなく、次の発展戦略も見えない経済。周辺諸国が外交や防衛面で中国包囲網を形成しつつあり、100年ぶりに力を持つようになったのに、思ったようには地域覇権国への道を歩む事ができていないという苛立ち。このような点でも日本が珍しく先手を打ったのは良いタイミングだった。中国の調子が良い時なら、また中国国内で官製デモを組織して日系企業に投石でもさせ、日本企業から日本政府に圧力をかけさせるという方法も余裕で取れただろうが、今の中国がそこまで思い切った手を打てるかは非常に疑問だ。少なくとも指導部の見解は割れるし、それだけでも中国側には負担となる。後は獅子身中の虫たるマスゴミの情報操作も問題だが、過去の時代ほどマスゴミが情報操作能力を維持しているわけではないから、これも決定的な障害にはならないと見ている。

4.マイナス点としては、東京都は外交を担当するわけではないので、外務省や中央政府にとってもいきなり課題を投げつけられた感があるだろう。都が買取る所まではよいとして、その後、中国と外交的に話を治める必要があるが、仕掛けた張本人がその後片付けに関与しないので、あまり先の方までプランがあるわけではないらしいという事が分かる。その辺りが最終的な結果にどう影響するのか分からないポイントだ。また、外交や防衛を担当する中央政府が国有化を訴えるのは当然だが、ここはしばらく揉めた方がいい。揉めている間は話題に上りやすく、強く揉めるほど最終的に国有化した時の注目度も上がり、政府もうかつな対応を取る事が難しくなる。そっと治めてはいけない。できるだけ大きな「国内問題」に育てるべきだ。

 尖閣諸島に関して、日本には決定的なアドバンテージがある。竹島とは違い、尖閣諸島は日本が実効支配しているという点だ。過去の自民党政権は、このアドバンテージを全く生かす事ができず、中国と五分以下の立場にしか立つ事ができなかった。そのため、中間線付近の資源を中国側が一方的に開発する事を事実上容認するという無能さを見せてしまった。その後の民主党に至っては、通常の法的プロセスを曲げてまで中国への便宜を図るというアクロバティックな利敵行動に出ており、政権中枢部に中国側工作員の侵入を許している可能性が疑われる。
 石原氏の政策は、日本が得点を稼ぐチャンスをもたらしたと言えるだろう。ただの老害だと思っていたがww

     
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テーマ : 中国
ジャンル : 海外情報

tag : 尖閣諸島 第一列島線 中国の軍事戦略

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日本と沖縄の離反工作、やっぱりやってましたか。沖縄自体が中国に刷りよってる感じがしたので、薄々は感じてたのですが。特に中国が経済成長してるときなんか、凋落する日本から中国へ、みたいな感じでしたから。

しかし・・・これだけ平和ボケして、あれだけ自虐史観教育をうけて、政治家が率先して領土を割譲しようとしても尖閣すら奪えないってのは中国としてどうなの?て感じですね。
 



No title

常識的に考えて尖閣諸島購入するべきは国であり都ではないのは明らかですが石原氏のプランが絶賛されている理由は
「国が購入する:言うだけで決して実行しない」
「都(石原氏主導で)が購入する:言ったからには実行してくれる」
これくらいの温度差があるのだと思っております、国への信頼を考えると「実に不甲斐ない」どうした与党!民主党!
そもそも民主党は日本を中国に売り渡す魂胆なのだろうと誤解されているレベル(もしかして本気?)では何を実行するといっても信じてもらえないでしょう
尖閣諸島への対策発起の火付け役となった石原氏に期待することは「言った事を確実に実行」して政治に対する不信感の払拭をして欲しいかなと
最近では大津のいじめ問題の露骨すぎる組織的隠蔽でこれまた行政への不信感がMAXで
どこの中国共産党幹部の子息の不始末を隠蔽しているのだろうかと思ったほど、中国じゃこのような事件は日常茶飯事なんだろうかなと
少なくても大津中卒業などと履歴書に書くべきではなくなるかな・・・

No title

1.
中国が尖閣への野心勃勃たる主張を始めたのは、資源もありましょうが、1970年ごろの沖縄返還に伴うアメリカ軍の縮小による力の空白を見越しての進出が現実的な理由の気がします。とりあえず、隙間ができたらツッコんでゆく習性というか、落ちてるものはかっぱらうという伝統といいますか。フィリピンのアメリカ軍基地縮小後、南沙諸島への領有化を画策し始めたのと重なると思います。

2.
アメリカなんかの場合、原子力潜水艦は、海溝に近いところに母港を置いて、出港後すぐ姿をくらませるようになってますが、中国の場合、母港から大陸棚の浅い海を通って海溝の深いところに潜まないと駄目なわけで、これで行動がバレバレになってます。
海溝は、彼らの言うところの第一列島線のところから始まるので、このラインまで出てこられると軍事バランス的にも厄介なことになると思います。

3.
一部沖縄人は、面白半分に危険な火遊びをしているわけですが、もう少し地理的な宿命という現実を見たほうが思います。軍事バランスの維持の方が、結局世界の平和の為になる分けですが、サヨクちゃんに利用されるほど知恵が足りないのかもしれません。

No title

>マヤさん
一般の沖縄県民の意識がどういうものであるかは、偏見の無い方法で世論調査をしてみる必要があると思います。既存のメディアの言う沖縄県民の意思は全く信用できません。

中国の無能さには、とても助けられてますね。国内支配には有能と思えるのですが、他の文化との関わり方が全く分かっていないようです。

>正宗さん
 事は外交、国防に関わる件なので中央政府が動かないといけないのは当たり前です。しかし、民主党政権に仕事をせよ、と要求するのは非常に危険だと考えます。むしろ、どの問題にもタッチしてくれるな。寝ててくれ。一日も早く消えてくれ、死んでくれというのが率直な希望です。
不甲斐ないなどとはっぱをかけるのは止めてくださいw

>名無しさん
1.については、あたっていると思います。取れる物は獲る、パワーの空白は別のパワーによって埋められる、はリアリズムの基本原則と言ってよいです。

2.第一列島線が海溝部と一致している事は今まで気づいていませんでした。そう言えば第二列島線(は、もはや妄想の域を出ない目標ですが)も海溝に沿っていますね。教えてくれてありがとうございます。自分も中国軍で警戒すべきなのは空母やなんちゃってステルス機のようなおもちゃではなく、潜水艦と認識しています。中国大陸沿岸が浅瀬になっているのは、まったく幸いだったとしか言いようがありませんね。

3.別の方へのコメントでも触れましたが、一般の沖縄県民の意識がどういうものであるのか自分は掴めていません。活動家に乗せられたタカりのような連中が全体の何割くらいなのか、自分にはサッパリですね。

No title

尖閣諸島の話題ですが香港の活動家が強襲揚陸を試みましたね
結果、強襲揚陸は成功し日本に逮捕されましたが今回もまた無条件に返しそうですな
ホント民主党には即刻退場を願いたいです

No title

>名無しさん
今回の件は中国国内のガス抜きっぽいです。
日本側がそれに合わせる必要はないのですが、阿吽の呼吸で先方のシナリオに合わせてあげたようにみえます。それを更に日本の有志議員らがひっくり返したと。どっちもグダグダやね。民主政権でこれくらいなら、まあマシな方かなと思います。民主党の功績ではないですが。
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