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中国のデマとホント

中国にまつわる様々な情報、ニュース、うわさ話。これらのどれが本当で、どれが嘘なのか。


 他国への無責任なデマやうわさ話は、世界中で聞かれるものだ。
「アメリカで発生したとあるハリケーンは、ヤクザの気象兵器によるもの」
「311大地震は、アメリカやロシアの兵器実験によるもの。いや、日本が核実験をしたからだ。」
これらは、実際に存在したデマである。中国でも日本に関する荒唐無稽なうわさ話が広まることはよくある。

ここまで低レベルなものでないとしても、多分誰もがデマを信じている。
管理人も中国についてはデマかどうかをかなりの確度で判定できる自信はあるが、とても100%の精度とは言えない。各国のレベルでのデマ判定には、その国の文化や思考回路に精通していることが必要条件となる。
そして、健全な猜疑心と論理的思考能力があれば、確度を大きく引き上げる事ができるだろう。
 そしてもうひとつ。大昔から世界中で教訓とされていることだが、「人は信じたいものを信じる」のである。
自分がこれは本当だろうと思ったことは、自分が「本当だと思いたいこと」ではないかと振り返る必要がある。


・丹羽元大使、中国のぶっちゃけトークを始める
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130620/plt1306201541005-n1.htm
 これは、つい最近のトピック。親中で有名な丹羽氏が突如中国をボロクソ・・・というか、
在中験のある日本人の共通認識というべきものをぶっちゃけたのだ。その中の一つに気になる話がある。
「生野菜を食べるなら東北3省のものは安全。冬は-40度にもなり、細菌が死ぬ。だから農薬を全く使わず、無農薬の有機農法での野菜を食べる事ができる。しかし、その他の地域は農薬に野菜をどっぷりと漬けるような栽培方法だ。私は絶対に食べない。」とのこと。

 さて、彼の言は正しいだろうか。答えはNOである。中国東北部の知識があるか、あるいは常識的教養の範囲だけでも判断できるレベルだ。-40度の環境下で野菜の栽培はできない。農薬以前である。
また、中国東北部は冬になると現地で採れる生鮮野菜がほとんどなくなる。ビタミン源は外地の野菜か、現地でよく食べられる「酸菜」という白菜の酢漬け、あるいは干した大根がメインとなる。
-40度で無農薬で育てられた中国東北部の生野菜? そんなものはない。

 そして、彼の言が中国人からの受け売りであることも、私は高い確度で保証できる。
この手の「理屈になっていないが理屈に見える説明」は、中国で非常に多く語られているものだからである。
丹羽氏の話は、「いかにも中国人が考えそうな与太話」なのである。


・中国資本が日本の水源地を買い占めている
 ネット上ではもはや確定事項とさえ見られているフシがあるうわさ話。
 中国人は長期的視点を持ち、ずる賢く、戦略的に日本を追い詰めてくるだろう、という一部の日本人が中国人に対して持っているイメージに合致する陰謀論。実際には現代の中国人はそうではない。
彼らは短絡的でずさんで短期間に成果をあげたがる。日本の水源地をじわじわと買い占め、ゆくゆくは・・・というやり方には、私が見るところ、「中国らしさ」が大きく欠けている。彼らはそんなのんびりした方法を好まない。
 また、日本語が堪能な年配の中国人男性が一人である地方にやってきて、水源地の情報を詳しく集めていたという証言が得られたこともある。「日本語が堪能な年配の中国人男性」・・・この時点でとんでもないレアキャラである。更にこうした場合、中国人が1人で活動する事も考えにくい。この証言は95%以上の確率で嘘であると判断する。

 ここから先は想像だが、このうわさ話は海外への資産逃避を試みる中国人が、日本の地方で土地を買った事例やら、日本の不動産業者の「原野商法」に引っかかった中国人の話などが、尾ひれがついて語られているのではないかと思われる。

 中国らしくないというだけでは、論拠として不十分だろうか。
では、中国で語られている日本らしくない(中国人は日本らしいと思っている)日本のうわさ話を挙げてみよう。
「成田空港で、金髪に染めた日本人の空港スタッフが中国人に差別的対応をし、欧米客にはにこやかに接していた」
金髪に染めた空港スタッフという時点で、作り話は確定と言ってよい。

 次のような話がネット上で広まったこともある。
「日本の外交官が中国のとある機関を訪れ、中国人の団結力の無さをけなし、その機関の職員と1週間で100万人の団結署名が集まるかどうか賭けをした。だから、中国の愛国者よ、この署名に協力してくれ!」
職務で訪れた先の機関でくだらない賭けを独断でする外交官など、日本にはいない。

 日本人が聞けば、これらは馬鹿げたうわさ話である。日本に無知な中国人が考えた作り話であることが見え見えである。そして、水源地の買い占めのうわさも同様に、中国人との接点が少ない日本人が考えた匂いがプンプンとするのである。

情報操作を行うマスメディア、嘘情報が氾濫するインターネット。
これらとうまく付き合うには、メディア・リテラシーを身につける事が必須である。
それができなければ、マスゴミとネットのカス情報に振り回されることになってしまうだろう。
何を情報源とすれば信じられるのか、と考えている人は常にだまされる側、振り回される側である。
情報は自分で得るものであり、自分で判断するものである。誰かに教えてもらうものではない。

 多くの情報の中にデマ情報が混じるのは普通だと思っているのだけど、最近、ちょっとデマが多くなりすぎているように感じていたので書いてみた。


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テーマ : 中国問題
ジャンル : 政治・経済

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No title

猫さん毎回コラム楽しんで拝見させていただいております
水資源の件はデマか、うん、デマならいいんだ、安心できるんだ
きっと森林も無事に違いない
それはそうと中国に日本のキレイな空気売るっていったら買ってくれるかな?なんて与太話を酒の席で盛り上がったりした事があります
昔のロンドンも大気汚染でまるで霧がかかったかのようになり、環境が戻るのに数十年かけたと聞きましたが中国はどうなるか
更に数十年かけて悪化しそうではあるが

最新鋭ねこさん何時も楽しく読ませて貰ってます。
今回のテーマはデマですか。
丁度時期にマッチした話題に思いますね。
今日本では中国のシャドーバンキングが及ぼす
中国七月金融危機が囁かれてます。
しかし中国国内で銀行間金利上昇してると言われてますが
幸いまだそこそこの規模の銀行破綻したとか
取り付け騒ぎが各地に拡がってるとか聞きませんし
中国中央銀行が本腰入れた大きな動きを見せてませんしね。
また日本では5月からの株価急落で高値掴みした
方々が不安を覚えてる時期にこの話題です。
やっぱ何処かの機関が暴落か何かの効果を狙って
広めてる「デマ」臭く感じてます。
現地に明るい最新鋭ねこさんにその辺りの意見を
聞かせて頂ければ幸いに思います。

No title

ねこさんこんにちは。

前から気になっていたのですが中国の首脳部は日本人を舐め過ぎていないでしょうか?正面では外交的恫喝、軍事的脅威をあおり取ってつけた様な資料で正当性を主張。一方で裏口(米国)を塞いで搦め手(親中派)を使って懐柔し最終的に日本が折れる形に持っていく。情報のパイプが限られた昔と違い情報の溢れた現代ではネタのバレタ手品を見せられてつまらない、不快なだけですね。(国家間を手品に例えるのは暴論ですが)

独善的な言い方をしてしまいましたが疑問に思っていたことなので質問させていただきました。

No title

いつも楽しく読ませてもらってます。
今日は数日前から話題になってた「中国裏勘定29兆元」で中国死亡説が流れてたんで、何か書いてるかなーと見に来ました。裏切るようなピッタリのような話題で面白かったです。

中国に対して不安を覚えたらここに来るようにしてるんです。
なぜかホッとしてしまう。
私の町も水資源とかで土地が中国に買われてますが、一向に開発する気配は無いんです。
ヒグマがいる山です、湧き水が出るってことも無いし変だと思いました。

感想は?の所で一番下の項目でタラコが浮かんできましたが気のせいですね。

No title

こんにちわ、2chまとめスレの頃から拝見しています。
水資源の件、デマの可能性が高いですか・・・
確かに義鳥などで中国人を見ていても昭和のおじさんレベルの思考の人がほとんどなので、彼らがそんなに長期的戦略を立てそうか?と問われれば確かにそうですねw

私も他の方と同じく、中国工商銀行の件や国債金利が気になって質問しに来ました。
現地の友人は大丈夫だろうと言うのですが、チャイナショックの時期や可能性など、ねこさんの考えはどうでしょうか?(中国からの輸入販売をしているため)

No title

>正宗さん
水は売れるけど空気売るより、空気清浄機売ればいいじゃん。
中国の環境が回復するのは、ずっとずっと先でしょうね。想像もできないほど先。

>ねこまんま
中国のデフォルト危機は、そんなに心配してません。
大銀行は国有ですし、銀行のデフォルトを防ごうと思えば中国政府にはいくらでも打つ手がありますよ。不良債権処理に税金使っても民衆は文句言えないしね。

中国はアベノミクスへの悲観論を宣伝し、日本では中国への批判的デマが幅を利かせる。もしかして、宣伝戦でも繰り広げているんでしょうかね。

>hiroさん
中国政府は日本人をなめているのではなく、世界をそういうふうに動かせると思っているのです。
合意や同意ではなく、威圧や見え透いた宣伝で物事を動かせると認識しているのです。
なぜなら、中国は実際にそういう論理で物事が決まる社会だからです。
そういうところも、我々のような外部世界の人間には反発と不気味さを感じさせますね。

>mikomiさん
田舎の方を開発してもあまり使い途は無いですしね。
土地は動かせないし、それにお金を使ってくれるなら、それはそれでいいと思いますよ。
新潟市のような街を乗っ取る事を目的とする領事館拡張なんかは、ちゃんと潰しておく必要がありますけどね。

たらこさんは目の錯覚に決まっています。ええ、きっとそうですとも。

>名無しさん
水資源に関しては、自分は懐疑的です。自衛隊の基地の周りの土地とか、住民が反対しているのに中華街を築こうとかいう動きには警戒心を持ちますけどね。



 今回、中国の銀行デフォルトに関心が集まっているようですが、中国の大銀行は国有銀行であり、中国は独裁国家なのです。政府が何としても阻止しようと思えば、色々な手を打てると思います。
 失脚した薄熙来は、彼の権力を使って重慶市で民間の企業家を叩きに叩き、彼らの資産を何千億円も強奪しました。地方政府のトップでもそれくらいの権力を持っているのです。銀行のデフォルトを防ぐのに当座の資金が必要なら、紙幣を乱発しても、民間から強奪しても、どうとでも資本を集めてくると思います。しかし、そうした権力の乱用は社会を委縮させ、疲弊させます。一瞬の危機をしのぐことはできるでしょうが、その社会はジリ貧の一途を辿っているのです。

1000億ドル?

7月崩壊説などで株価の動きもすごいですが、そんな中、「鄧小平の息子・娘・孫が 1000億ドルを持って逃亡か?」という豪快なニュースorデマが。

> 政府が何としても阻止しようと思えば、色々な手を打てると思います。
地下経済を統制しようなどと考えるとやばそうに思います。

No title

>空気清浄機
失礼しました、それ入れるの忘れてイミフなコメになってました
日本産の空気清浄機を富裕層にボったくれないかなという話でした

No title

こんにちは
今回のシャドウバンクを巡る騒ぎは、もはや中共政府が金融をコントロールできなくなっている様ですね。今後は何も変えずひたすら先送りするのか、手法を変えなにかやってくるのか。もはや日本の教訓など通用しない異次元の世界に入ってきたようで、不謹慎ながら今後どうなるか好奇心がおさえられません。

バブル崩壊は中国経済の崩壊でない

 中国は1980以降、通貨安固定政策をとってきたのでバブル化するのは必然。
 それが今まで顕著にならなかったのは、1990以降、日本のデフレ政策による(日本から中国への)技術流出、生産性向上でバブル化が抑えられてきたから(2000年ごろの香港返還も大きかった)。

 日本が他の先進国同様、インフレ目標政策に転換した以上=デフレ政策をやめた以上、中国のバブル崩壊は秒読みに入る。
 しかし、バブル崩壊は中国経済の崩壊と同義ではない。
 バブルとその崩壊はどこの国でも繰り返し見られる現象に過ぎない。

 バブル以前にため込んだ政府資金を不良債権処理に迅速に充てれば、バブル崩壊の被害は最小限に抑えられる。
 その資金は中国政府には十分あるように思えます。
 また、中国の不良債権は外国にほぼ無関係であり、中国内需への外国企業の依存度は高くないので、中国のバブル崩壊の世界経済への影響はそれほど大きくならない。

 さらに、中国はまだ通貨安固定政策を放棄してないが、それによるバブル圧力を維持しつつ、資本規制でゆっくりバブル崩壊させるべく悪戦苦闘している最中である。 この点からも急激なバブル崩壊にならないかも知れない。

 しかし、日本がデフレ政策で下支えしない限り、通貨安固定政策で中国経済は今後も絶えずバブリーな不安定にさらされることになる。

 根本的な解決策は、通貨安固定政策の放棄、為替の自由化です。
 経済に美味しいはなし、うまい話というのはない。 隣国がよほどの馬鹿でお人よしでない限り。
 隣国で馬鹿が一掃された今、中国は本来の実力、自己努力でやっていくしかない(近い将来、馬鹿が復活する可能性は低からずですが、、。今度の馬鹿は左翼馬鹿でなく、官僚勢力による増税馬鹿)。
 これは長期的には中国の社会的公正度を高める方向に作用するので、結局、隣国にもプラスになる。
 

 

中国が猛烈な勢いで兵器作ったりしてますが、あれは今後も8%成長が続くと想定してるんでしょうか?

No title

こんにちは、ねこさん。
いつもねこさんの鋭い独特な視点を楽しみに読ませて頂いていますが
今回、ちょっと違和感があったのでコメします。

引用している丹羽元大使(個人的にはかなり嫌いな人ですが)の言ですが、彼は「生野菜を食べるなら東北3省のものは安全。冬は-40度にもなり、細菌が死ぬ。だから(夏には全く細菌がいないので)農薬を全く使わず、無農薬の有機農法での野菜を食べる事ができる。」と言っているのであり、「-40度の冬場に野菜栽培ができる」ということではないと読めます。(さすがに-40度の冬場に野菜栽培可能と主張する元商社マンはいないと思う。)
よってねこさんの「-40度の環境下で野菜の栽培はできない。」
「-40度で無農薬で育てられた中国東北部の生野菜?そんなものはない。」は完全な議論のすれ違いに思えるのですがどうでしょうか?

まあ、彼の言は「中国人からの受け売り」であり「自分の頭で一度考える」ことをしていないのは浅はかであるとは思いますが、突っ込むならば、「冬場に細菌が死ぬから野菜栽培できる夏に細菌はいない?」「夏に全く無菌状態なら、そういう状態で(良悪菌混合の)有機農法などの野菜栽培はできるのか?夏場に繁殖するのは良い菌のみ?(笑)」あたりですか。

中国人がよく使う「理屈になっていないが一瞬だけ理屈に見える説明」はそのとおりなのですが、今回は比喩が適切でないようなのでコメしてみました。
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